

本日は、港区にある高輪児童館と港南子ども中高生プラザに伺ってきました。この日記から読み始めた方もいらっしゃると思うので、簡単に経緯をお話すると、11月に開かれる東京都公立児童厚生施設連絡協議会第一ブロック(千代田、中央、港、新宿)の研修の講師を務めることとなり、現場の児童館を訪ねています。今回が最後の4つ目の港区です。
空港のようなキレイなデザインの品川駅を抜け、サラリーマンでごったがえしている駅前から明治学院大学方面に抜けていくと高輪児童館がありました。港区=ビルといういうようなイメージだったのですが、少し抜けると企業の建物と混ざり合うように一軒家のお宅が立ち並ぶ閑静な住宅地がありました。思っていたよりも公園には、自然もあり、ところどころに港区の工夫を見ることができました。高輪児童館は、耐震性の問題でもうすぐ立て替えになるそうなのですが、子ども達があそびまわった形跡がたくさん見られ、なんだかうれしい気持ちになりました。きっと思い出たくさんの児童館なのだと思います。
港区は、23区の中でも子育てや教育などに力を入れている区として有名な区です。区の中を5つの地区に分け、小回りの効く、行政機構の構築にいち早く乗り出した地区としても有名です。高輪児童館の館長さんのお話を伺っていると、児童館が地域の一翼を担っているというソーシャルワークの視点が確立されている素晴らしい区だと思いました。通常、児童館の管轄は、福祉課、子ども課のようなところにあるのですが地区活動推進課という地域振興に関わる課にあるところが何よりもユニークです。
はじめは、高輪児童館だけに訪問する予定だったのですが、すでに指定管理者制度と取り入れている港南子ども中高生プラザが近くにあると伺い急遽、訪問させていただけることになりました。


「港南子ども中高生プラザ」(プラリバ)の運営は、港区から指定管理者に指定された財団法人本所賀川記念館さんが行っています。夕方頃にお伺いさせていただいたので、中は子ども達で溢れていました。0歳〜18歳未満までの子どもたちの遊び場と様々な活動を提供し、自主活動を支援することを目的としてつくられた施設なので、とっても施設の機能が充実していました。本館と分館の2つを運営されているそうで、これから新しい建物を建てて一本化していくことになっているそうです。若い職員さんが一生懸命に子ども達の対応をしていました。
何かと話題に挙がる指定管理者制度ですが、まだまだ考えていかなければならないことがたくさんです。コストカットにおける伝家の宝刀のように使われていますが、「『公』とは何か?」という本質的な議論なくしては、どの道を辿っていっても袋小路に入っていってしまうように思います。急激に変化していく子どもや青少年を取り巻く環境、そしてそれを支援する環境の在り方を今一度、考えていきたいと思います。
(代表 岩切)
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