本日は川崎で行われた都市農村「結い」の交流・福島出前講座に夢職人スタッフとして参加いたしました!この講座は、NPO法人あぶくまエヌエスネットさんと東白川郡都市交流事業「結いの交流」の一環として行われているものであり、また、夢職人で活動しているスタッフを対象に都市と農村を繋ぐグリーンツーリズムを通じた研修活動の第2回目にあたります。昨日の大雪の影響が心配であるなか、交通機関も無事回復し、スタッフ・参加者とも元気に集まり開催することが出来ました。
2014年01月13日:2014年1月福島ワークキャンプに行ってきました!
午前はオリエンテーションの後、福島県で農業や蕎麦店を営む生方(ウブカタ)さんにご教授頂き、蕎麦打ちに挑戦しました。今回は『つなぎを使わない蕎麦粉100%の十割蕎麦を作る』ということで、参加者からは「できるのか?」「よしやるぞ!」「美味しい蕎麦を食べるぞ!」という緊張と興奮の声が上がってました。
生方さんの実演・説明を受けた後、6チームに分かれて蕎麦打ちがスタート。まずは蕎麦粉にお湯を入れ、水分を満遍なく行き渡らせるよう散らせていきます。生方さんがおっしゃるにはここでしっかりしないと最後に割れたりボロボロになったりするとか。さらさらの蕎麦粉を手で揉んだり散らしたりしているとしだいに水分を含み固くなっていきます。
「もうまとめていいかな?」「どのくらい固くなったらこねて良いのだろう?」という初心者にはわかりにくいポイントも、テーブルを回る生方さんに丁寧に教えてもらいながら解決していきます。水分を蕎麦粉に混ぜた後は蕎麦粉をまとめながらこねていくステップに移ります。丸めながら手の平で押していくと、これが意外に(?)固い!力が必要なので各チームとも順番に人を変えつつこねている様子。「上手だね!」「これでいいの?」など、互いのこね方を褒めたり研究したりしながら互いに声をかけあい作業を進めていきます。
一生懸命こねた後はいよいよ生地を伸ばしていきます。麺棒を手に取るとまさに職人気分!棒を使って生地の厚さが均等になるように棒を転がしながら広げていきます。ぐいぐいと押したり引いたり伸ばしていくと机いっぱいになるくらいの大きさに!水分の散らしが良かったのか、各チームとも途中で切れたりもせず、この時点でもうすでに美味しそう!薄く延ばした蕎麦生地をふとんのように折りたたみ、蕎麦打ちもいよいよ最終段階へ。
本格的な蕎麦包丁をお借りして、生地を麺の形に切っていきます。こま板をずらしながら細く細く切っていくように自然と肩に力が入ります。皆、これが一番難しかったらしく「太くなっちゃった!」「切れない!」と各所で声があがってました。結果は・・・もちろん太さが違う麺が大量に生産されました。悔しさや残念な気持ちもありますが、職人技の難しさを知れた貴重な時間でもありました。
蕎麦打ちの後は、もちろん実食の時間!自分達の手で作った蕎麦を始め、そば団子入りけんちん汁や福島の郷土料理であるじゅうねんぼたもちも用意して頂き、参加者全員で楽しい昼食を頂きました。美味しい食事を頂いた後は、場所を会議室に移しワークショップを行いました。都市と農村を結ぶ新しい交流のあり方を地元の方を含め考えていくディスカッション形式のワークショップです。
最初にあぶくまエヌエスネットの進士さんより現在の山村が抱える問題や都市・農村「結い」の交流の活動内容をご説明いただいた後、夢職人スタッフと現地の農家の方などを含めた数チームに分かれ議論を始めていきます。
今回のディスカッションの目標は「結いの交流を活性化させるキャッチフレーズ・ポスターを考える」。簡単なようで難しい課題です。6チームあったため、ターゲットをそれぞれに分けて各チームで議論していきました。自然あふれる農村と都市との交流に多くの人に参加してもらいたい。そんな思いの中、「どうやったら都市の人に魅力が伝わるのか?」「どんなキーワードが必要なのか?」「この年代の人達にはこれを伝えた方がよいのでは?」など、各テーブルでは都市・農村を越えて様々な意見や提案があがり、議論が白熱していきます。
1時間の議論の後、各チーム考え抜いた「キャッチフレーズ」の発表です。短い時間で考えた中でも、学生が考えた学生に対するキャッチフレーズや、男性にはこれが、女性にはこう伝えた方が、など思わず「なるほど!」と思う秀逸なものもあり会場は熱気に包まれました。持続した交流が続くためにも多くの方に知って欲しい、と皆で真剣に考え出したフレーズがいつか世に出ていけば面白い。そう思ったディスカッション・発表のワークショップでした。
次回は3月15日(土)・16日(日)に第3回の「結い」の交流、夢職人スタッフ対象の研修活動があります。種植えなどの農業活動や自然環境整備などを行うことを予定されているそうです。研修自体も楽しみですが、今回お会いできた地元の方々と再会し、様々なことをお話しできるのが今から楽しみです。
(サポートスタッフ しゅうぞう)
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