昨日、2月の「あそびの達人」を実施しました。「表現」をテーマにひとり一人の気持ちをいろんな形で表現しました。例えば、「楽しい」という気持ちを表す場合、言葉、歌、絵画など表現の手段は様々です。しかし一日で沢山の種類は出来ないので、今回は「声に出す」、「体だけを使う」、「絵にする」などに取り組みました。
午前の活動では、いろんな伝え方をゲーム感覚で行いました。お題(例えば「くま」)をしゃべらないで伝えてみたり、逆に絵を言葉だけで伝えたりしました。しゃべらないで伝えるゲームでは、初めは恥ずかしがって小さな動きだった子も、正確に伝わらなかったのが悔しく思ったのか、今度は一生懸命体を動かしていて「伝えたい」という気持ちが伝わってきました。また、伝えられる側も分かってあげようと真剣に相手の動きを細かく観察する様子もありました。絵だけでモノを伝えるゲームもあり、絵に自身のない子に対して同じチームの子が「どんな絵でもいいから感じた通りでいいんだよ」と優しい言葉を掛けていた事に感動しました。年が近いからこそ相手の気持ちになりやすいのだと思いますが、子ども同士で支え合う事が何より強みになるのだと感じました。
お昼ごはんをみんなで楽しく食べた後は、気分転換に近くの公園へ行き、昼休みのあそびをしました。男の子も女の子も学校よりも長い昼休みにおおはしゃぎであそびまわっていました。
外から戻ってくると最初は無かったものが!部屋には大きな紙が敷いてありました。「ここに描くの!?」と嬉しそうな声が聞こえてきたのが印象的でした。さあ、いよいよ自由に絵を描く時間です。タイトルは「住みたい町」。使う道具には色鉛筆、クレヨン、絵の具はもちろん、折り紙や公園へ出た際に拾ってきた葉っぱや小枝もありました。指や手のひらを筆代わりにしている子もいて、そのアイデアに驚かされました。普段は元気に走り回る子が、脚に付いた絵の具も気にせず黙々とキャンパスにかじり付いていた姿もあり新しい一面が見れました。みんな揃って大胆に描いていて、まるで小さな画家がいっぱいいるようでした。(笑)
小学校の授業では一つの紙にみんなで絵を描く体験が無いにもかかわらず、仲良く想い想いに描いていて、中には自分の絵と他人の絵を繋げている光景がとても微笑ましかったです。同じキャンパスに描く事が自然とコミュニケーションをとるよいきっかけとなっていて嬉しく思います。
形式だった大人の社会では個人の感性を大切にし、それを受け入れる事が難しくなってしまうのが現状だと想います。今回の「あそびの達人」を通して感じた『相手の伝えたい事を一生懸命理解しようとする心』を大人になっても持ち続けて欲しいと願っています。忙しい中、準備に協力してくださったボランティアの方々、本当にありがとうございました。これからもご支援のほどよろしくお願いします。
(コーディネーター 福原)
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