

有終の美を飾るかのような晴れ渡った秋空の下、とうとうキャンプも最終日となりました。今日も楽しい一日になるんだろうなと感じさせる賑やかな子どもたちの声が朝早くからキャンプ場に溢れています。「1、2、3、4!!」「5、6、7、8!!」ユニークな体操のお兄さんの指導の下、笑いに包まれながら朝の体操をしてバッチリと目を覚まし、朝食を食べ終わると、いよいよ今日の最大の難関であるテントを片付ける時間です!!


キャンプ場の方からテントの片付け方を教えていただいた後、「スタッフは、手を貸しません!自分たちたちだけで片付けを始めてくださーい!!」という呼びかけでテントの片付けが始まりました!!「誰かー!反対側持ってー!!」、「それをやる前に、ここを外さないと取れないよ!!」ジリジリと太陽が照りつけ半袖で作業していても暑い中、懸命に取る組む子どもたちの声があちこちから聞こえます。


テントを逆さまに持ち上げて乾かす子、土で汚れたシートをゴシゴシ拭く子、骨組みを折り畳んでいく子。時間との戦いの中、まだまだ作業は終わりません。「何フラフラしているんだよー。こっち手伝えよー!!」、「そこは私がやるから、こっち側やって。」班長は作業をやりながら班のみんなの様子にも目を配ります。「もう少しだ、頑張れ!!」、「一生懸命拭いてくれたから、こんなに綺麗になったよ!!」さっきまで並んでいた8つのテントがどんどんと小さくなっていきます。


そんな中、「はい、青班チェック完了。片付け終了でーす!」と中学生の男の子たちを中心に頑張っていた青班が1番乗りにテントを片付け終えました。でも、そこで終わらないのが彼らの素晴らしい所!!他の班を手伝ったり、アドバイスをして回ったり。頼もしい彼らの頑張りは、本当に輝いていました。そして4班すべてが仲間と協力し合い、子どもたちの力だけでテントを片付け終わることができました!!みんなの最後までやり抜こうと頑張る姿は本当に格好良かったよ☆


力仕事の後は、室内に移動して各々が3日間の思い出を詰め込みながら革のブレスレットを編むクラフトの時間が待っていました。3本に分かれている革を順番に編んでいきます。すぐにやり方を覚えて楽しみながら取り組む女の子たち。一方、「ここからが分からないんだけど・・。」「もう何だよこれー!!」と悪戦苦闘する男の子の姿もある中テントの片づけを手伝ってもらった御礼とばかりに男の子たちの机を回り編み方を教えてあげる女の子たち。ちょっと照れくさそうに聞いている男の子の姿は微笑ましいものがありました。


カラフルに色を塗る子、腕につけ満足そうに眺めている子、「後、誰のサインを貰っていないんだろう・・」とキャンプ参加者全員のサインを革に書いてもらおうと歩きまわる子など、それぞれが思い思いの時間を過ごしていました。長テーブルを仲間と囲んだ最後の昼食後、3日間を振り返るために班毎に集合。自分や仲間の成長、新たな発見、楽しかったこと、大変だったことなど色々な話でキャンプの思い出を振り返りました。


そして、いよいよ楽しかったキャンプの地、高尾の森を離れなければいけない時間が近づいてきました。大きなリュックを背負い、亀戸に向けて出発です!!バスや電車の中では、仲間との別れを惜しむようにお喋りに花を咲かせる子、3日間ネームプレートのように首から提げていた札に仲間のサインを貰う子などみんな最後まで元気いっぱいに過ごし、あっという間に、解散場所に到着!みんなで大きな声でキャンプの挨拶をしてアドベンチャーキャンプ2010は解散となりました!!


3日間、日に日に表情が生き生きと逞しくなり自分たちの力で頑張ろうとするみんなの姿が今でも目に焼きついています。大変なこともたくさんあったと思うけれど、最後まで投げ出さずにやり抜き成長していく姿は本当にキラキラと輝いていたよ☆みんなと過ごした3日間は大切な思い出です。本当にどうもありがとう。また、活動で会えるのを楽しみにしているよ♪
(プロジェクトメンバー いのっち)
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タグ:キャンプ