

穏やかに晴れた日曜日。江東区文化センターにて、2010年になって初めての「あそびの達人」を行いました。
今回の「あそびの達人」は、アートプログラム。ものを作ること、何かを表現することはとっても楽しいと、子どもたちに知ってもらいたい! そう思ったプロジェクトメンバーは、「飛び出す絵本」、「ミニチュア」、「ペットボトルカー」という3つのコースを用意しました。どれを選ぶかは子どもたち次第。当日、スタッフにとってもドキドキのPRを行い、子どもたちに作りたいものの希望を募ってみると…。なんと子どもたちは、ミニチュアコースとペットボトルカーコースの二手に分かれていたのでした。子どもの心をつかむ難しさに触れた一幕でした。


さてさてコースが決まって、いよいよ作品づくりスタートです。まずは、ミニチュアを作ると決めた「ミニチュアの匠」チーム。どんなミニチュアを作ってみたいか、イメージするところから始めます。今日作るミニチュアのテーマは、「自分のとっておきの場所」。部屋の中にするか、外にするか。そこからミニチュアの作り方が大きく変わってきます。


しばらくすると、子どもたちが選んだ材料によって、それぞれの個性が出始めました。緑と黄色のストローを細かく切って草原に見立てる子もいれば、発泡スチロールを千切って雪にする子もいます。粘土の使い方もそれぞれです。人や動物を作ることに使う子、段ボールの上に薄く広げて土台をきれいにする子、絵の具を混ぜ込む子。B5サイズの段ボールの上に、少しずつ子どもたちの世界が広がっていきます。
自分の思う、「とっておきの場所には何があるんだろう?」、「それってどうやって作ったらいいんだろう?」考えて手を動かすことを繰り返して、素敵なミニチュアがいくつも完成しました。夢の街、二階建ての家、本物そっくりな和室、寝ころべる雲の上、遊びに行きたくなる女の子のお部屋…どれもこれも、匠の技が光っていました!


続いてペットボトルカーを作る、「レーサーエンジニア」チーム。今回のペットボトルカーは、段ボールで作った発射台に、車の先端に付けたゴムを引っ掛けて後ろに引っ張り、ゴムの張力を利用して走らせる仕組みです。説明を受け、まずは基本となる車の形を作ってみます。形が出来上がったように見えても、ちゃんと動くかどうかが工作の難しいところです。首をひねりながら、子どもたちは車の仕組みを考えます。


そして、こちらも試行錯誤を重ねる中で、それぞれのこだわりが出てきました。スピードにこだわる子、頑丈さにこだわる子、デザインを追及する子。思い通りの車を目指して、パーツを付け替えたり、車軸の位置を変えてみたりと、作りこみに余念がありません。時間と追いかけっこをしながらエンジニアたちは自慢のマシンを完成させました。外に出て、こだわり抜いた車が実際に土を噛んで走ったときは大興奮!友達とスピードを争ったり、距離を競ったり、自分で作ったおもちゃで遊ぶのは格別の楽しさがあるようでした。


チームの中での発表会のあとは、保護者の方も交えて展覧会を行いました。一同にそろったミニチュアに、「すごい!」という声があちこちであがりました。また、レーサーエンジニアチームはペットボトルカーのジャンピングと激突ショーを見せてくれました。華麗なジャンプと迫力のぶつかり合いに、大きな歓声が沸いていました!


職人の底力をまざまざと見せてくれた子どもたち。次は一緒に何をつくろうか、ますます楽しみにさせられた一日でした!!
(プロジェクトリーダー ケロ)
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