今日は、9月〜10月にかけ、全8回にわたり行った「下町商人スクール」の参加スタッフによる事後会を実施しました。客観的なデータに基づく分析結果の共有をしたり、「なぜこうなったのか?」などとスタッフ同士での議論を行いながら事業を振り返りました。当団体の事業は、その評価に力を注いでいます。このたびの商人スクールでも、参加した子どもたち、保護者、スタッフの三つの側面からアンケートを中心にデータを収集し、分析を行いました。
ベンチマークに経済産業省が統計したキャリア教育のデータを用い、比較を行ったのですが、「すごい!」と感じるのは全国の調査結果と比べても、関わった子どもたちの行動や意識の変化が著しく高い成果をしめす結果が多くみらたことです!子どもたちと直接関わりながら、毎回の成長にずいぶんと驚いていましたが、その成果が数字にもしっかりと刻み込まれていて、このプログラムの与えるインパクトの確かさに驚いています。保護者さんからも日ごろの生活、学校での積極性にたいして肯定的な変化が見られるとの意見が多く提出され、「やってよかった!」とスタッフ一同うれしさをかみしめていました。
昨年に引き続いての開催となる今回のプログラムでしたが、改善が必要だった部分で高い成果を出せていた部分もあり、一方で、去年と比べて思っていた以上の成果が出なかった部分もありました。去年の「下町だがしやスクール」に引き続き2年目の参加となった子どもたちもおり、続けて参加してくれている子が、成長を大きな幅で続けていけるプログラムをつくっていけることが課題だと感じています。
このプログラムを様々な角度から振り返りながら感じるのは、自分たちの力で成し遂げた経験は必ずその人の成長の糧になる、ということです。なかなか子どもたちがアウトプットする場がない中で、子どもたちがチャレンジをしていける場が必要だとつくづく感じました。子どもたちは年を重ねるごとに、与えられたものではなく、自分で考え、自分でアクションを起こしていく場がより必要になっていきます。そういう環境づくりは、夢職人がこれからも続けていかなくてはならない使命だと考えています。子どもたちから「楽しかった!」「また参加したい!」という声や保護者の方々から「いいプログラムだからもっと周知するべきだ」という声が聞かれ、このような期待の声がそのニーズを示しているんだなと感じます。「下町商人スクール」は参加者の満足度が高く、濃い時間の中で子どもたちもスタッフもともに成長していけるよいプログラムだと思いますが、2年目続いたプログラムということもあり、課題点も見えてきました。
多くの人の期待を受けとめながら、より多くの子どもたちが参画していけるようにはどうしたらいいのか議論を進め、次のカタチのキャリア教育を考えていきたいと思っています。(インターン生 吉成)
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