

本日は、第4回目の「下町商人スクール」が行われました。これまでの3回は、店舗作りについての学習や構想がメインでした。今日からはこれまで考えてきたことを基にお店を具体化していきます。その第一歩は「仕入れ」です。


先週、子どもたちにはいくつか宿題が出されていました。その一つが『お店のお客さんと年齢の近い人に好きな駄菓子を聞いてくる』、すなわちマーケティングです。第4回目の「下町商人スクール」は、一人一人のマーケティングの結果を整理するところから始まりました。友達や家族からもらった答えには、売れる商品へのヒントが詰まっています。子どもたちは、チームのメンバーが集めて来た情報から、自分たちはこれからどんなお菓子を買いに行けばいいのか改めて見つめ直しました。


マーケティング調査を整理した後、先に動いたのはチームB。チームで仕入れ予算金の使用方針を決めた後、錦糸町にある駄菓子問屋さんに出発しました。こちらは昨年の「下町だがしやスクール」でもお世話になった問屋さんです。今年もお忙しい中にも関わらず、子どもたちに胸を貸してくださいました。ご理解、ご協力にこの場を借りて感謝申し上げます。


子どもたちはまずは目ぼしい商品を手分けしてリストアップしました。その中で何を買うかは全員で話し合います。「この商品は店のテーマに合っていると思うから買いたい」、「自分は○○がおもしろいと思った」…考えて意見を出し合う様子にチームとしての成長がうかがえ、スタッフは思わず見入ってしまいました。商品を吟味する間も子どもたちは頭をグルグル回転させていて、「このお菓子を使って当日こんなことしたらおもしろいんじゃないかな」「それいい!!」と意見を交し合っていました。なんとも頼もしい企画力です! 最終的に問屋さんに欲しい商品のリストを渡す段では、商品の値段がわからなくなったり計算が合わなくなったり、そうこうするうちにどんどん時間がなくなって…と大混乱に陥りましたが、チームで力を合わせてなんとかリストを仕上げ、仕入れを終えました。


さてもう一方のチームA。チームBの仕入れが佳境に入った頃に問屋さんに到着しました。こちらのチームは事業計画書の作成を念入りに行っています。お客さんを喜ばせられる、楽しいお店とは何だろうか? 自分が本当にやりたいことは何なのか? 日を追うごとに育つ自分たちのお店へのこだわりを、全員の気持ちを一つにして、さらにそれを言葉で言い換えるのは子どもたちには難しい作業です。しかし妥協は認めないのが下町商人スクール。チームAは本格的な仕入れは来週と設定し、この日は仕入れの下見を行いました。実際の商品を目の前にして、自分たちがどこを目指し、次に何を考えなくてはいけないのかよりはっきりと見えてきたようです。問屋さんから戻ってきた後は、会議室を使える時間いっぱいまでミーティングをして、来週に必要な物品をリストアップしました。着実に一歩を刻んでいきます。


来週は、お店づくりの日。いよいよ自分たちのお店を、自分たちの手で形にしていきます!
(プロジェクトメンバー ケロ)
NPO法人夢職人のホームページ
Learning Trip
Table for Kids
Eduwell Journal