「下町だがしやスクール」も第三回目を迎えました。今日の予定は、高橋商店街お店屋さんへのインタビュー、そして仕入れです。聞き込んだ情報の整理や、卸値の計算など、頭の使いどころは山積みです。その他にも今日中に決めておきたいことは多く、子どもたちは頭も体もめいっぱい使う一日になりました。
まずは宿題の確認です。チームのテーマや、これからお店で伺う質問の内容について確認し合いました。続いてお店の方にインタビューする前に、挨拶の練習です。「お忙しいところ恐れ入ります」「質問をさせていただいてもよろしいでしょうか?」同じ言葉を言っていても、姿勢や声の感じによって印象が変わってしまいます。丁寧に、かつハキハキと。スタッフのロールプレイを参考に子どもたちも口に出しますが、頭ではわかっていてもなかなか難しいものです。しかし何度か練習をしたら後は実践あるのみ。子どもたちは商店街に繰り出しました。
インタビューにご協力いただいたのは、高橋商店街にあるお店屋さん8店舗です。「下町だがしやスクール」は、本当にいろんな方にご支援をいただいて動いています! 全員で動くと時間内に回りきれなくなってしまうため、子どもたちは二手に分かれて商店街を回りました。実際にお店の方を前にすると、緊張して言葉がつっかえつっかえになる子どもたち。それでも一生懸命失礼のないように挨拶を述べ、質問を伝えます。しかしそれも初めのうちで、次のお店、その次のお店と足を運ぶうち、背筋も伸びて堂々と喋れるようになりました。
お店の方は商売の時間でありながら、丁寧に子どもたちに接してくださいました。同じ質問でもお店によって視点が異なっていたり、また似ている内容の答えでも違う言葉で表現されていたりと刺激的で、子どもたちはその一つ一つを真剣にメモに取っていました。その中で繰り返し伝えられたのは、”お客さんのことを第一に考える”こと。商いの大先輩方からのメッセージを、子どもたちは大事なこととして受け止めたようでした。
本拠地の文化センターに戻ると、聞いてきた内容をチームで共有しました。それぞれの係りについて大事だと思ったことを付箋に書いて貼っていくと、あっという間にホワイトボードがいっぱいになりました。それが終わったら待望のご飯! だったのですが、今日のお昼の時間はこれまでとは違いました。学んだこと、物品のこと、製作物のこと。話し合いたいことはたくさんある一方で、話ができる時間は短い。それを自覚していた子どもたちは、一方ではご飯を食べながら、一方ではご飯のうち何分は話し合いをすると決めて時間を使ったのです。互いのチームの個性が出つつ、双方にお店作りへの意欲が見えた時間でした。
午後はいよいよ駄菓子の仕入れです。とある下町の問屋さんに伺いました。馴染みのある駄菓子が箱で売られているのは壮観です。子どもたちは初めはお菓子に目を輝かせていたものの、売り物として何をどれくらい買えばいいかを考えるのは難しい作業で、悪戦苦闘となりました。それでも販売・仕入れ担当さんと会計担当さんを中心に、これまで学んだことを思い出しつつ、発注書を埋めていきました。終わってみると、各チームの選んだ駄菓子に重複はあまり見られず、品揃えにチームの特徴が出る結果となりました。ますますもって当日のそれぞれのお店が楽しみになってきました。
来週は、子どもたちの頭の中にあるお店像を具体化する日です。看板、棚、その他もろもろの工作大作戦! さてさて子どもたちは、自分の得意分野でどんなものを作ってくれるでしょうか???
(プロジェクトメンバー 伊達)
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