「江東区民まつり」2日目の朝。子供たちは、集合時間よりもずいぶん早くに集まり始めました。予定の10分前には両チームのメンバーがそろってしまい、これにはスタッフもびっくり。お店作りへの意気込みが子供たちを早起きにさせたようです。表情にも気合がみなぎっていて、こちらがわくわくさせられてしまいます。今日は一日かけてお店を切り盛りします。みんなバテずに頑張れるかな?大きな声でおはようございますをしたら、子どもたちの長い一日のスタートです!
まずは開店準備です。初めてお店を開いた昨日は、楽しい思いも悔しい思いもありました。できるなら、全部楽しい・嬉しいにしたい! それは自分たちだけではなくて、お客様も!そのために何をどうすればいいのか、意見を出すところから始めます。この間、チームのアシスタントスタッフは少し離れた場所から話し合いを見守りました。もう、お店は子どもたちのもの。答えを出す場面で口出しは禁物…非常にやきもきする時間です。しかしそんな大人の心情はどこ吹く風。活き活きと意見を出し合う彼らの姿は、スクール1日目の頃とは別人のような頼もしさがありました。しばらくして動き出したのは『だがしやキッズエコロジー』。検討が長く続いた『だがしや大当たり!!』も、急ピッチで準備を進め隣のチームを追いかけます。そして10時半、両店舗同時の開店となりました!
お店が開くと各チームの呼び込み担当さんがパッと飛び出しました。「いらっしゃいませ、『だがしや大当たり!!』です!」「いらっしゃいませ、『だがしやキッズエコロジー』です、どうぞ見ていってくださーい!」。元気いっぱいの声に、お客さんがどんどん吸い寄せられていきます! しかし不思議なことに、なぜかお客さんは『だがしやキッズエコロジー』にばかり行ってしまいます。ここから『だがしや大当たり!!』はガマンの時間となりました。もしかして、お菓子が見えづらい並びになっているのかもしれない? ひらめくやいなや11時半ごろ、『だがしや大当たり!!』は再び机の配置換えを敢行。これが功を奏し徐々にお客さんを引き寄せはじめます。
一方順調な売れ行きを見せる『だがしやキッズエコロジー』でしたが、実は大量に仕入れた特定のお菓子がなかなか減らないことに焦っていました。このままじゃ売れ残っちゃうかも? ここで『だがしやキッズエコロジー』は思い切って値下げを決断。売れ残りそうなお菓子以外も値を下げて、赤字覚悟の売り切り戦法に出ました。お客さんは長蛇の列になり、『だがしやキッズエコロジー』はお会計と列の整理に張り切ります。
再び閑古鳥の『だがしや大当たり!!』。自分たちも値下げをすればいいかもしれないけれど、それで儲けが出ないのも困る。でも、とにかくお菓子を売らなきゃいけない。そこで『だがしや大当たり!!』は、メンバーの1人にお菓子を持たせ、店舗の少し前で路上販売を試みます(子どもはいろんなことを考えます!)。しかしそれが効果的と見るや、『だがしやキッズエコロジー』同じ手で対抗。その後もそれぞれ呼び込みを強化したりおまけを付けたり、子どもたちの試行錯誤は尽きることはありませんでした。
16時。店長さんの宣言で、お店は閉店となりました。完売にはそれぞれあと一歩届かなかったものの、子どもたちは最後まで元気に声を出し、一つでもお菓子を売ろうと頑張っていました。呼び込みの声掛けやお会計の応対など、時間とともにめざましく成長していった子どもたち。自信を持って仕事に当たっていた彼らはとてもキラキラしていました。
この彼らの成長は、当日やりとりをさせていただいた全ての方に育まれたものであると思います。『だがしやキッズエコロジー』、『だがしや大当たり!!』に足をお運びくださった皆さまに、感謝申し上げます。ありがとうございました! さてさて、ただのイベントで終わらないのが『下町だがしやスクール』。お祭りの後はいよいよ収支決算が待っています…子どもたちの頑張りに待っているのは赤字か黒字か。『下町だがしやスクール』は来週まで続きます!
(プロジェクトメンバー 伊達)
posted by NPO法人夢職人 at 23:43
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